ドイツ式フットケア「フスフレーゲ」とは?

ABOUT FUSSPFLEGE

フスフレーゲとは

フスフレーゲ 爪カット
フスフレーゲとは、ドイツ語で表記するとFusspflegeとなり、英語で表すとフットケア-footcareになります。 ドイツでは、「足と靴は一体である」という考えのもと、足のトラブルの大半は靴に起因するものという考え方があります。 靴が足に合わない、靴の履き方が正しくないなどの原因が足にトラブルを招くことになります。ですから、トラブルの原因となっている靴を何とかしなければ、いくら足をきれいにしても同じところに繰り返しトラブルが発生するということになります。足をきれいにし、ぴったり足に合った靴を用意してそれを正しく履いて歩くようにすれば健康的な足、ひいては健康なからだを保つことができるというわけです。

フスフレーゲの真髄

フスフレーゲを観る
角質とはつまり皮膚の一番外側の部分です。 表皮細胞の寿命は約4週間と言われ、最後には垢となって落ちていきます。表皮がないと人体は外の環境から全く無防備となり、生きていけません。表皮の外側である角質が厚いというのは人体を守る強固な壁ができているということなのです。 では、その壁は厚いほうがいいのでしょうか。その答えは必ずしもYESではありません。同じところに強い圧力や摩擦が与えられるから表皮が人体を守ろうとして厚くなっていくのですから、ありがたい話のようですが、厚すぎると皮下組織を圧迫してしまい、痛みを伴うことがあります。 また、角質が厚い分、皮膚呼吸がしにくくなり、皮膚としての新陳代謝も悪くなります。水分も行き届かなくなり、固くなります。ひびなどが入ってしまうと表皮の下まで裂けてしまい出血することがあります。そこに雑菌が入ると炎症を起こしてしまうかもしれません。免疫力の落ちてしまった高齢者や糖尿病などの方には重大な影響を与えてしまう可能性もあります。 表皮は適当な厚さ、柔軟性、清潔さを保つことが健康のポイントなのです。フスフレーゲでは、固くなった角質を本来のやわらかさに戻してあげることで、本来人間が持っている足の感覚を取り戻し、健康ときれいを取り戻します。

フットケアで足のトラブル予防

健康な足
日本はいま超高齢化社会に突入しようとしています。 少数の現役世代が多数の高齢者を背負っていかなければならない社会です。が、そう表現してしまうと暗い将来になってしまいます。身も蓋もありません。全国民がひとりひとり、死ぬまで元気な人生を過ごしていくためにはどうしたらよいのでしょうか。とは言ってもここで国の政策について考えるわけではありません。 足腰が弱って寝たきりになってしまったら本人も家族も困ってしまうでしょう。そうならないようにするために、ちゃんと歩ける体を維持しましょうという話です。 従来、介護予防では歩くための筋力を鍛えるということが注目されてきましたが、それに加えて、足部(足首から先)の重要性が唱えられるようになってきました。つまり、太ももに筋肉がついても、足首から先がしっかりしていないと立って歩けないだろうということです。 足は脳から遠いだけに神経回路が錆びついている可能性が高いのです。感覚が鈍っているとか思ったように機敏に動かないとかいうことがバランス感覚の欠如につながり、転倒骨折の原因となって寝たきり状態につながります。普段から足を意識し、清潔を保ち、ストレッチや運動を欠かさず、爪や角質の手入れをしていれば、それなりの歩行能力は維持できるのです。 「いつまでも歩くことができる健康」をフスフレーゲによるフットケアで維持しませんか?

なぜドイツなのか

ドイツ人形
日本で革靴を履いた人物の最も古い記録は坂本竜馬だと言われています。 ということは今から140年くらい前のことでしょうか。日本のいわゆる「靴」の歴史はまだまだ浅いと言えます。 かたやヨーロッパには靴の古い歴史があります。古くは貴族などのような高い地位の象徴として使われ、一般庶民に普及してからは防寒、けがの予防などのため、日常生活に不可欠な道具となりました。ヨーロッパの歴史は戦争の歴史でもあります。アルプスを超える強行行軍、負傷兵士への医療、それに伴う義肢装具の開発など、歩くことについての知識と技術はヨーロッパの中でもドイツには特に発達する環境と歴史があったと言えます。